大分の高齢者総合福祉施設 社会福祉法人 愛泉会 情和園
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理事長ブログ ~霜柱~

焼けつくような暑さが続きます。こんな時に、「霜柱」を心に描くと何かしら涼しくなるような気がしますから不思議です。

 さて、私は米作りをしております。食糧米は買ったほうが経費的には安いのですが、唯々、先祖伝来の土地を休耕田にして荒らすのは申し訳ない気がして、自給自足を旗印に自家用米を毎年収穫しています。稲作など全くしたことがなく、地域の方たちに一から教えていただいてここまで来ました。最近は、我ながら”ずいぶん上手になったな”と思います。

 春になったら、「春田起こし」といって、田んぼの土を荒く掻き前年の藁や草を土とよく混ぜ、空気を土に入れてあげます。そうしますとレンゲや若草が元気よく成長してくれます。このレンゲや若草も大事な植物です。ここから稲作が始まります。

 5月になりましたら、田んぼに3日位かけてゆっくりと水を中て、十分潤ってから「荒代掻き」を行います。ゆっくりでないと田んぼがびっくりして、土砂崩れを起こしてしまいます。漉き込んでおいた藁や草、それに新しく成長してきた青草を練りこみ、土に満遍なく栄養が行き渡るようにします。その後、1週間程度おいて、程よく固まってきた水泥を使って、モグラたちが冬の間に作った畔の穴から水が漏れださないように畔塗りをします。畔塗りをしっかりしておかないと、土の壁が不全の状態になって、そこから水が漏れだし田んぼが崩壊しますから、この畔塗りは重要な作業です。

 畔塗りが終わったら、いよいよ「植代掻き」を行います。稲の苗を植え付けるためにできるだけ滑らかに、水泥に高低差が出ないよう均一に水田を作っていきます。高低差があると高いところが露出し、そこに雑草が生えてきます。そして、植代掻きが終わってから3日位をめどに苗を植え付けていきます。水泥を掻いて3日位が土が程よくほどけていて、そこに苗が入ると柔らかい土が苗の根に寄っていき、苗の活着を助けます。3日目が目安です。不思議な自然の摂理です。ここからしばらくは小さな苗が水面下にならないように細心の注意を払います。水面下に潜ると苗たちは生きていくことができません。

 1週間すると苗がしっかり根を張って、それまであちこちを向いていた苗たちが直立し、寄せ来る風にさわさわとそよぐようになります。生命の力を感じる時期です。もう一安心です。この苗の力を感じたら、除草剤を田んぼにあげる時期です。除草剤が来ても稲たちはへこたれることなく、その後はぐんぐんと成長していきます。

 物事には適期というものがあって、例えば、霜柱が麦を持ち上げたら麦踏みをしなければなりません。春が来たら植樹の害虫防除をしなければなりません。人材の育成も同様で、未熟な新入社員に最初から厳格にビシビシ接すると委縮して芽を出してくれません。この時期は、じっくり育てるつもりで我慢強く見守る必要があります。しかし、ある程度成長したら、厳しく接して幅を広げ、行動と思考を深化させるように仕向けなければ一人前にはなってくれません。プラスとマイナスのバランス感覚でしょうか。

 稲はしっかり根を張ってきたら時期を見て水を断ち、田んぼに1~2cmのひび割れができるほどカラカラに、徹底的に干します。そしてまた、水を3~4日十分に充てます。そしてまた干し、その後水を充てるということを何度となく繰り返します。これで十分に根を張った稲は栄養分を存分に体内に取り入れますし、また、台風の強風が襲ってきても倒れることなくやり過ごすことができます。「適期に、適切に」ということなのでしょうか。