2021年5月6日

 第22回別府アルゲリッチ音楽祭については、アルゲリッチ総監督の入国をはじめとして、感染対策を徹底するなどの対策を取りながら開催できるように準備を進めてまいりましたが、大分県内における新型コロナウイルス変異株の感染拡大を受けて、2021年5月8日から6月22日に開催を予定しておりました第22回音楽祭の全公演について、中止させていただくことになりました。5月14日の東京公演につきましても、緊急事態宣言が延長されるとの報道を受け、お客様、アーティスト、関係者の安全安心を総合的に判断して中止とさせていただきます。
昨年に続き、今年も開催が叶わず、音楽祭を心待ちにされていた皆さまには、大変なご迷惑おかけいたしますことを心からお詫び申しあげますと共に、事情をご賢察いただき、ご了承賜りますよう謹んでお願い申し上げます。
 また、ご支援いただいておりますご寄附、ご協賛の皆さま、そして、開催に向けて準備等ご協力を賜りました関係者の皆さまにも厚く御礼申し上げますとともに、謹んでお詫び申しあげます。

音楽祭の中止に伴いまして、今年の音楽祭チケットをご購入いただきました皆さまには、払い戻しをさせていただくことにいたします。払い戻しの方法については、後日当財団ホームページ等にてお知らせをさせていただきます。お手元のチケットは大切に保管いただきますようお願いいたします。



マルタ・アルゲリッチ コメント

今回の開催中止は大変残念です。
来日するつもりで様々な準備を整えていました。
それは私だけでなく、またこの事に従事してくれたスタッフ達も、友人達も同様です。
大変ショックで残念でありますが、世界中が不透明な状況にありますので致し方ないことです。
ミッシャ・マイスキーさんには大変申し訳ないことです。
彼も来日するために準備をしていたところ、出発前日の報に大変驚き、彼もまたショックであったと思います。
音楽家は演奏できることが何よりの喜びであり、今回出演予定でした多くの若い音楽家も、また全ての音楽家も同様だと思います。
これだけの決断ですから広瀬勝貞大分県知事には重要な懸念があるのだと思いました。

これで世界が終わるわけではありません。
コロナ禍が落ち着けば再び会えます。
そのときを楽しみにしています。

公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団総裁
別府アルゲリッチ音楽祭総監督 
マルタ・アルゲリッチ


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